こんにちは。「こころのコンパス」へようこそ。
専属編集者の私と、シロクマの「こころ」が、あなたの今日にそっと寄り添います。
仕事や日常の中で、「本当に伝えたい気持ちがあるのに、上手な言葉が出てこない」「自分の書く文章だと、なんだか素っ気なく見えてしまう」と歯がゆい思いをしたことはありませんか?
今日は、想いが届かないともどかしさを感じるあなたへ。「言葉の引き出し」を増やし、気持ちをまっすぐ伝える表現力の育み方について、少しだけ視界が明るくなるお話を届けさせてください。
筆者の体験談:言葉の拙さに悩み、伝える怖さを抱えていた過去
実は私自身、仕事柄でお客様に向けて文章で商品のPRや魅力をお伝えすることが多く、普段から言葉の大切さは十分理解しているつもりでした。
ですが過去の私は、時間をかけて文章を書いても相手に商品の良さがうまく伝わらなかったり、自分の意図とは違うニュアンスで受け取られてしまったりして、悔しさと情けなさで深く落ち込んだ経験が何度もあります。効率やビジネスのノウハウを求めてビジネス本ばかりを読んでいた当時の私は、「正しい情報」を並べることに必死で、相手の心を温かく動かすような言葉の表現や奥行きを全く持てていなかったのです。
「自分には文章のセンスがないのかもしれない」と落ち込んでいたとき、社内の朝礼で短い本を音読し、様々なテーマについて自分の意見を発表する機会がありました。
色々なテーマについて自分の想いを言葉に落とし込んだり、周りの人が使う多彩な表現に触れたりする中で、ハッと気づかされたのです。「言葉」というのは最初から器用に使えるものではなく、日々の読書や経験を通して自分の中で大切に「育てていくもの」なのだと。
ビジネス本の知識だけでなく、感情の機微や表現の豊かさを学べるような本にももっと触れて、言葉の力をじっくり磨いていこうと心に決めた瞬間でした。
本やエピソードからの学び:内なる言葉を耕すことが、豊かな表現を生む
言葉を育てることの意味について考えを巡らせていたとき、コピーライターの梅田悟司さんの著書『言葉にできるは武器になる。』(日本経済新聞出版)に書かれていた、次のような言葉を思い出しました。
「言葉は、思考の出口である。内なる言葉(頭の中で考えていること)を深めることでしか、外に向ける言葉は磨かれない。」
この言葉に出会ったとき、自分が文章作成で行き詰まっていた理由がよくわかりました。
表面的なテクニックや単語の置き換えだけを意識しても、自分の中にある感情や言葉の引き出し(=内なる言葉)が豊かになっていなければ、相手の心に届く表現は生まれません。多様な本を読んだり、誰かの意見に耳を傾けたりして「さまざまな言葉」に触れることは、自分の中の表現の土壌を耕し、言葉をすくすくと育てるために欠かせない栄養なのです。
明日からできる3つのステップ
日常の中で無理なく「言葉の引き出し」を増やし、表現力を育てるための「具体的な3つのステップ」をご紹介します。
- ステップ1:心が動いた文章やフレーズを「1行メモ」に残す
小説やエッセイ、あるいはWebのコラムなどで「素敵だな」「心が温まるな」と感じる表現に出会ったら、手帳やスマホのメモに1行だけ書き留めてみましょう。素敵な言葉をストックする習慣が、表現力を豊かにします。 - ステップ2:声に出して本や文章を読んでみる(音読) 短いニュース記事や本の一節でも構いません。口に出して音読することで、文章のリズムや言葉の響きを身体で感じることができ、自分の「内なる言葉」として定着しやすくなります。
- ステップ3:自分の「嬉しい」「悔しい」に理由をひとつ添えてみる 日常で感情が動いたときに、「なぜそう感じたのか」を言葉にしてみます。「楽しかった」で終わらせず、「夕暮れの空が綺麗で、風が心地よかったから楽しかった」と具体的に書き足すことで、言語化の力がぐんぐん育ちます。
まとめ
「言葉を育てる」ということは、自分自身の心と丁寧に向き合うことでもあります。
最初から完璧で魅力的な文章を書こうとしなくても大丈夫。色々な表現に出会い、自分のペースで言葉の引き出しを増やしていけば、あなたの温かい想いは必ず大切な人に届くようになります。
今日読んだ一冊や、すれ違った素敵な言葉が、あなたの表現を育む優しい種となりますように。



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