違うからこそ、美味しい。料理と人間関係の不思議な共通点
ほうれん草と、ごま。
キュウリと、ワカメ。
別々の食材が、一つの器の中で混ざり合うことで、単体では出せない深い味わいが生まれる「和え物(あえもの)」。
私はこの「和え物」という料理が持つ、不思議な調和がとても好きです。
それぞれの素材の良さを消すことなく、むしろお互いを引き立て合うことで、新しい美味しさが完成する。
先日、ふと気づいたのですが、これは私たち「人間関係」や「チームワーク」にも、全く同じことが言えるのではないでしょうか。
今日は、料理から学んだ、個性豊かな人たちが集まる場所で心地よく過ごすためのヒントを、あなたとシェアしたいと思います。
100人いれば、100通りの「味」がある
私たちの周りには、本当に色々な人がいます。
慎重に物事を進めたい人、まずは行動してみる人。
論理的に話すのが好きな人、感情を大切にする人。
よく「100人いれば100通りの個性がある」と言われますが、これは料理で言えば、キッチンに野菜、肉、魚、スパイスなど、全く違う種類の素材がずらりと並んでいるようなものかもしれません。
もし、これらがお互いに「なんであなたは、私と同じ味じゃないの?」と主張し合ったら、どうなるでしょうか。
きっと、味はバラバラになり、料理として成立しなくなってしまいます。
人間関係も同じで、価値観や考え方の違いを「間違い」と捉えて反発し合ってしまうと、せっかくのチームの力は半減し、逆効果になってしまうことさえあります。
「思いやり」という出汁(だし)を効かせる
では、どうすればバラバラの素材(個性)を、美味しい一皿の料理(チーム)にまとめ上げることができるのでしょうか。
その鍵となるのが、「相手を尊重し、協力する」という、料理で言うところの「出汁」や「つなぎ」の役割ではないかと、私は思うのです。
「あの人の慎重さは、チームのミスを防ぐ隠し味になるな」
「あの人の行動力は、停滞した空気を変えるスパイスになるな」
そんな風に、お互いの違いを「邪魔なもの」ではなく「味を引き立てる要素」として尊重できた時、私たちは一人では決して出せない、大きな力を発揮できるはずです。
私自身も、チームの力が最大限に引き出せるよう、まずは自分から「思いやり」という出汁をたっぷりと効かせた対応を心がけていきたい。そう強く感じました。
最高のチームを作るために、こんなことを試してみるのはどうでしょうか
専門家ではない私なりに、個性を活かすための「料理のコツ」のようなものを3つ考えてみました。
ステップ1:まずは「素材の味」を観察してみるのは、いかがでしょう苦手な人がいた時、「合わない」とすぐに蓋をするのではなく、「この人はどんな『味(強み)』を持っているんだろう?」と観察してみる。よく見ると、自分にはない素晴らしい風味が見つかるかもしれません。
ステップ2:無理に混ぜ合わせようとしないのは、いかがでしょう和え物は、食材をペースト状に潰して混ぜるわけではありません。それぞれの形を残したまま、ふんわりと和えるのがコツです。人間関係も同じで、相手を自分色に染めようとせず、「あなたはあなたのままでいい」と認め合う距離感が大切なのかもしれません。
ステップ3:「美味しいね」と言い合える空気を作るのは、いかがでしょう誰かの個性が役に立った時、「助かったよ」「その視点はなかった!」と声に出して伝えてみる。お互いの良さを認め合う言葉は、チーム全体をまろやかにする、最高の調味料になります。
まとめ:違いを楽しめる「料理人」になろう
自分と違う価値観に出会った時、それは「衝突の予感」ではなく、「新しい料理が生まれるチャンス」なのかもしれません。
私たちのいる場所が、それぞれの個性が生き生きと輝く、美味しい「和え物」のようなチームになりますように。
私も、まずは隣にいる人の良さを見つけることから始めてみたいと思います。



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