「どうして、私の話は聞いてくれないんだろう…」
「ちゃんと宿題しなさい!」
「この仕事、お願いできるかな?」
同じ言葉を伝えているはずなのに、Aさんが言うことは素直に聞いてもらえるのに、Bさん(あるいは、自分)が言うことは、なぜかなかなか伝わらない…。
そんな風に、言葉の「伝わり方」の違いに、もどかしさや寂しさを感じた経験はありませんか?
私たちはつい、「何を言うか」という言葉の内容そのものにばかり気を取られてしまいがちです。でも、もしかしたら、それと同じくらい、いや、それ以上に大切なことがあるのかもしれません。
先日、そんなコミュニケーションの奥深さについて、改めて考えさせられる出来事がありました。今日は、その気づきをあなたとシェアできたらと思います。
なぜ、監督の言葉だけは素直に聞くのか?
その出来事は、私の長男の話です。
普段、家で私が「少しは勉強したら?」と言っても、全く聞く耳を持たない長男。それが、ひとたび高校の野球部のグラウンドに立つと、まるで別人のようになります。
監督からのどんな厳しいアドバイスも、文句一つ言わずに素直に聞き入れ、真面目に練習に打ち込んでいるのです。
その姿を見た時、私は思わず苦笑いすると同時に、ハッとさせられました。
これこそが、言葉の重みを決める「信頼」や「立場の違い」なのだ、と。
監督は、長男にとって、野球の技術だけでなく、人としても尊敬できる存在なのでしょう。その監督が言うことだからこそ、たとえ厳しい言葉であっても、長男は「自分のためになるはずだ」と信じて、素直に受け入れることができるのです。
あなたの言葉の「重み」を育てるもの
この経験は、私に大切なことを教えてくれました。
仕事においても、同じことが言えるのではないでしょうか。
信頼できる上司や先輩からの指示は、部下も「なるほど、やってみよう」と納得して取り組むことができます。結果として、チーム全体の仕事の効率も上がっていくはずです。
では、どうすれば、私たちは自分の言葉に「重み」や「信頼」を乗せることができるのでしょうか。
それは、決して特別なことではないのかもしれません。
日々の仕事に対する誠実な姿勢。
困難なことから逃げない勇気。
仲間を思いやる、ささやかな気遣い。
そうした一つ一つの行動の積み重ねが、私たちの人柄を作り、言葉に少しずつ信頼という名の「重み」を与えてくれるのではないでしょうか。
信頼残高を貯めるために、こんなことを試してみるのはどうでしょうか
専門家ではない私なりに、明日からできそうな「信頼残高」の貯め方を3つほど考えてみました。
ステップ1:「有言実行」を、小さなことから始めてみるのは、いかがでしょう「これをやっておきます」と宣言したことは、どんなに小さなことでも必ずやり遂げる。逆に、できないことは「少し難しいかもしれません」と正直に伝える。この小さな約束を守り続けることが、信頼の土台になるのかもしれません。
ステップ2:人の見ていないところで、少しだけ「良いこと」をしてみるのは、いかがでしょう誰も気づかないような場所を、そっと掃除しておく。困っている後輩に、見返りを求めずに手を差し伸べる。そうした「陰徳」は、巡り巡ってあなたの評判となり、言葉の信頼性を高めてくれるのではないでしょうか。
ステップ3:相手の話を、最後まで「聞く」ことに徹してみるのは、いかがでしょう自分の意見を主張する前に、まずは相手の話を、遮らずに、否定せずに、最後まで聞く。この「聞く姿勢」こそが、「この人は、私のことを尊重してくれている」という安心感を生み、あなたの言葉が相手の心に届くための、何よりの架け橋になるのかもしれません。
まとめ:「あなたが言うなら」という、最高の褒め言葉
「あなたが言うなら、安心だね」
「〇〇さんの言葉だから、頑張れます」
いつか、誰かにそんな風に言ってもらえるような、温かい信頼に裏打ちされた言葉を語れる人になりたい。
私は、今回の学びを通して、そう強く感じました。
言葉のテクニックを磨く前に、まずは、信頼される自分であること。そのための日々の小さな一歩を、今日から大切にしていきたいと思います。



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