あの時の悔しさを、覚えていますか?
「お前がやったんだろ?」
「嘘つくんじゃない!」
幼い頃、やっていないことを疑われて、胸が張り裂けそうになった経験、ありませんか?
一番信じてほしい親や先生に疑われるショック。
「どうせ信じてもらえないんだ」という、あの冷たい絶望感。
大人になった今でも、ふとした瞬間に思い出して、胸がチクリと痛むことがありますよね。
あの時感じた、言葉にできない悔しさや、心の中にじんわりと広がる孤独感。「私のことを全然見てくれてないんだな」って、そんな寂しさが込み上げてきたことを、私も鮮明に覚えています。
でも、人間って悲しいですよね。
自分がされて一番嫌だったはずのことを、親という立場になった途端、大切な我が子にしてしまうことがあるんです。
今日は、そんな私の「やっちゃった…」という失敗談と、そこから学び直した「信じる心」について、正直にお話しさせてください。
もしかしたら、あなたも「私と一緒かも?」って思う瞬間があるかもしれません。
【体験談】鏡の中の自分は、あの時の「嫌な大人」だった
我が家で時々起こる、小さな事件。
朝、急いでいる時に限って、テーブルにコップを倒した跡があったり、おもちゃがリビング中に散らかっていたりすると、私は反射的に子どもを叱りつけてしまうことがありました。
「またこれやったの?ダメじゃない!」
「いつも言ってるでしょ!なんでできないの!」
理由も聞かず、状況も確認せず、頭ごなしに。
自分の心の中にある焦りやイライラが、そのまま言葉に乗って子どもに向かっていく感じでした。
もちろん、子どもは最初は「やってない!」って言います。でも、私が聞く耳を持たないでいると、やがて黙り込んでしまうんです。その沈黙がまた私をイライラさせて、「やっぱりやったんでしょ!」って決めつける悪循環…。
でもある日、後からよくよく話を聞いてみると、実は子どもは悪くなくて、私の勘違いだった…なんてことがあったんです。
例えば、コップを倒したのは私自身だったり、散らかっていたおもちゃは、子どもが片付けようとした途中で、別の用事を頼んだために一時的に中断していただけだったり。
その時、子どもの悲しそうな顔を見て、ハッとしました。
あぁ、私は今、昔の私が一番嫌いだった「話を聞いてくれない大人」になってしまっている。
かつて自分が感じたあの悲しみを、今度は愛する我が子に与えてしまっていた。
その事実に気づいた時、本当に耳が痛く、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
同時に、子どもの「やってない」という言葉の裏には、本当にやっていないという真実だけでなく、「私を信じてほしい」という切ない願いが隠されていたのかもしれない、と心が締め付けられました。
「信じる」ことは、最強のお守りになる
子どもにとって、親から「信じてもらえている」という感覚は、何よりの安心材料であり、自信の源です。
考えてみてください。もしあなたが仕事でミスをしてしまった時、上司から「またお前がやったんだろう!」と頭ごなしに決めつけられるのと、「何かあった?話を聞かせてくれる?」と寄り添ってくれるのとでは、どちらが心を開いて、素直に状況を話せるでしょう?
子どもも同じなんですよね。
逆に、「どうせ疑われている」「どうせ私の話なんか聞いてもらえない」と感じると、子どもは心を閉ざし、本当のことも話してくれなくなってしまいます。
「疑う」ということは、言葉にしなくても「あなたのことを見ていないよ」「あなたの気持ちには関心がないよ」というメッセージになってしまうのかもしれません。
親が子どもを信じるということは、ただ単に「あなたの言うことを鵜呑みにする」という意味ではありません。
それは、「どんな時でも、あなたの話に耳を傾け、あなた自身を尊重するよ」という、無言のメッセージなんだと思います。
そして、そのメッセージは、子どもが成長していく上で、どんな困難にも立ち向かえる「最強のお守り」になってくれるはずです。
これからは子どもの成長のためにも、疑う心よりも「信じる心」を磨いていきたい。そう強く決心しました。
反射的に怒らないために。今日から試せる3つの「間(ま)」
もちろん、いつも完璧な保護者でいることなんて、無理ですよね。私も「はぁ〜、またやっちゃった…」って反省することばかりです。
でも、そんな中でも、ちょっと意識するだけで、怒りの感情に振り回されにくくなる、私なりの小さなコツを見つけました。
専門家ではありませんが、私が自分への戒めとして実践している、感情のブレーキのかけ方を3つご紹介しますね。
カッとなった瞬間の怒りは、6秒待つとピークを過ぎると言われています(アンガーマネジメントですね)。
「あ!」と思っても、すぐ口に出さず、一度大きく息を吸ってみる。心の中で「いーち、にーい、さーん…」って数えてみるだけでもいいんです。
このたった一呼吸、たった6秒間が、理不尽な「決めつけ」を防ぐ最後の砦になります。不思議なことに、それだけでちょっと冷静になれたりするんですよ。
「なんでやったの?」と聞くと、どうしても責める口調になりがちです。子どもも尋問されているような気持ちになって、反発したり、嘘をついてしまったりすることも。
代わりに「何があったの?」「どうしたの?」と、事実を確認するように聞いてみるのは、いかがでしょう。
これなら、子どもも言い訳ではなく「事実」を話しやすくなりますし、親も冷静に状況を把握しやすくなります。
「ああ、そういうことだったんだね」と、子どもの目線に立って理解しようとすることが大切です。
もし勘違いで叱ってしまったら、変なプライドは捨てて「ごめんね!私が間違ってた!」と素直に謝るのは、いかがでしょう。
「間違えたのは私の方だった、ごめんね」って、ぎゅっと抱きしめてあげるのもいいかもしれません。
大人が間違いを認め、素直に謝る姿を見せることは、実は「失敗してもやり直せるんだ」「大人も完璧じゃないけど、ちゃんと向き合ってくれる」ということを教える、良い機会にもなるんです。
子どもは保護者の背中を見て育ちます。親が素直に謝れる姿は、子どもにとっても正直であることの大切さを学ぶきっかけになるはずです。
まとめ:信じることから始めよう
子どもを信じるって、口で言うほど簡単じゃありません。
時には「どうしてこんなことするの?」って、頭を抱えたくなる瞬間もたくさんあります。
でも、「やってない」と言われたら、まずはその言葉を信じてみる。
もし、その言葉が一時的に嘘だったとしても、信じ抜かれた記憶は、いつか必ずその子の良心に届き、正直であることの大切さを教えてくれると、私は信じています。
私もこれからは、叱る前の「一呼吸」と「何があった?」の問いかけを大切にしていきたいと思っています。
そして、たくさん間違えて、たくさん謝って、子どもと一緒に成長していきたいな、って。
あなたも、もし心当たりがあったら、今日から一緒に「信じる練習」を始めてみませんか?
その小さな一歩が、親子の関係をより深く、強くしてくれるはずですよ。



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