こんにちは。「こころのコンパス」へようこそ。 専属編集者の私と、シロクマの「こころ」が、あなたの今日にそっと寄り添います。
「今日もやるべきことに追われて、一日が終わってしまった」「丁寧にやりたいのに、結局バタバタと雑に片付けてしまった……」そんなふうに、自分の仕事ぶりにがっかりして、ため息をつきながら帰路につくことはありませんか?
今日は、「雑な仕事」しかできない自分が嫌だった。繁忙期を「質より量」で乗り切ったら、意外なスキルが身についていた話について、少しだけ視界が明るくなるお話を届けさせてください。
理想と現実の「ジャグリング」に疲れた夜
私の職場では、特定の時期になると、まるで「戦場」のような忙しさが訪れます。
メールを返している最中に電話が鳴り、受話器を置いた瞬間に「ちょっと相談いいですか?」と声をかけられ、ふと見れば次の会議のリマインドが画面に点滅している……。そんな時、私の頭の中はパニック寸前です。
「本当は、もっと相手の状況を考えてメールを書きたい」 「資料の数字も、もっと深く検証したい」
そんな「丁寧でありたい理想」があるのに、現実は飛んでくるタスクを落とさないよう、必死に打ち返すだけ。自分の仕事がひどく「雑」で「薄っぺら」に思えて、情けなくて仕方がありませんでした。
「私はただ、機械のようにタスクをさばいて消耗しているだけなんじゃないかな……」 そんな自己嫌悪で、帰り道の夜風がやけに冷たく感じたこともありました。
嵐の中でしか手に入らない「操縦技術」がある
しかし、そんな怒涛の日々が過ぎ去った後に、ふと気づいたことがありました。以前ならパニックになっていた量の仕事が舞い込んでも、「これは今やる」「これは後に回す」と、瞬時に判断を下せている自分がいたのです。
経営学の父、ピーター・ドラッカーはその著書『経営者の条件(The Effective Executive)』の中で、成果をあげるための秘訣としてこのように述べています。
「重要なことから始めなさい。そして、一度に一つのことだけをしなさい」 (引用:P.F.ドラッカー 著)
この「何が重要か」を見極める力は、実は穏やかな時にはなかなか身につきません。目の前に大量のタスクが積み上がり、すべてを完璧にこなすことが物理的に不可能な「嵐」のような状況で、必死に優先順位をつけ続けたからこそ、私の「判断の筋肉」は鍛えられていたのです。
「雑」に見えたその場しのぎの対応は、実は「今、一番大事なこと」を死守するための、極限の取捨選択だったのかもしれません。
忙しさを「成長の糧」に変える3つのステップ
心が折れそうな繁忙期を、ただの「消耗」ではなく「実力アップ」の時間に変えるために、私が実践した工夫をシェアします。
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1. 「特訓モード」を実況中継する タスクが山積みになった時、心の中で「よし、ここからレベルアップのための特訓モード入ります!」と自分に実況するようにしました。受動的な「やらされている作業」を、自分の処理能力を試す「タイムアタック・ゲーム」として再定義するだけで、脳の疲れ方が変わります。
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2. 1日1回だけ「丁寧な一点突破」を作る すべてを丁寧にやるのは無理だと潔く諦めます。その代わり、例えば「この一通のメールだけは、相手が笑顔になる一言を添える」といった、自分なりの「こだわりの一箇所」を決めます。一つでも納得できる仕事があれば、「流されただけの一日」という感覚は消えていきます。
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3. 寝る前に「さばいた数」を誇る 質にこだわって落ち込むくらいなら、その日は「量」をこなした自分を全力で褒めてあげてください。送信済みメールの数、こなした会議の数。その「戦い抜いた数」は、紛れもなくあなたのタスク処理能力、つまり「底力」の証です。
まとめ:泥臭い日々が、いつか自分を支える
スマートに、優雅に仕事ができれば、それが理想かもしれません。 でも、泥臭く汗をかきながら、必死に食らいついた日々の方が、後になって「私、あんな状況でもやり抜けたんだ」という、揺るぎない自信に繋がっています。
もし今、あなたが仕事の嵐の中にいて、自分の不甲斐なさに落ち込んでいるなら。 どうか忘れないでください。その嵐の中で必死に舵を取り続けている経験は、いつか必ずあなたを助ける大きな力になります。
今日は、少しだけ自分を「よくやった」と労って、ゆっくり休んでくださいね。



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